岩屋寺について

真言宗豊山派(奈良長谷寺が総本山)に属する標高700mの山岳霊場。
弘仁6年(815)、弘法大師が霊地を探してこの地に入山したところ、法華仙人と称する土佐の女性に出会います。大師の修法に深く帰依した仙人は、全山を献上し往生を遂げました。大師は木造と石造の不動明王像を刻み、木像は本堂に安置し、石像は岩窟に秘仏として封じ込め、山全体をご本尊の不動明王としたのです。大師は「山高き 谷の朝霧海に似て 松ふく風を波にたとえむ」と詠じ、寺号を海岸山岩屋寺と名づけました。
鎌倉時代中期に一遍上人が参籠・修行したことは、『一遍聖絵』(国宝・神奈川清浄光寺藏)にも描かれており、古くから霊場として人々の信仰を集める寺域は、国の名勝、県立自然公園に指定されています。

一遍上人が修業した岩屋寺

一遍上人が修業した岩屋寺
(円伊筆 国宝 一遍聖絵 巻2(部分) 鎌倉時代 神奈川・清浄光寺(遊行寺)蔵)

上空から見る岩屋寺
(ドローン撮影:中村写真事務所、ディレクター:河野豊さん)

岩屋寺を取り巻く巨大な岩山と大自然とが織りなす四季折々の絶景はこちらから。
https://www.ouchi-shashin.com/anthology.htm
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