仏教体験 vol.1

阿字観、体験。

遍照閣

「阿字観」(あじかん)という真言宗独自の瞑想法があることを、みなさんご存知ですか? 今日はその阿字観を体験しに、岩屋寺境内の遍照閣にやって来ました。

美しい木造建築のガラス張りになっている2階部分が体験の場。 室内がどうなってるのかも気になります!

副住職の大西隆善さん
阿字観03
阿字観04

まずは、座り方を教わります。
座布団の半分くらいの位置にお尻を載せ、片足をもう一方の片足のももの上に組む「半跏趺坐(はんかふざ)」で座ります。頭の上から1本の糸で吊されているかのごとく背筋を正します。

阿字観05
阿字観06

足を組んだら身を清めます。
「塗香」(ずこう)というしっとりとした粉末タイプのお香を頭から体かけてに塗り、香りをまとわせることで体を清めます。

阿字観07

阿字観に入る前に導師に合わせて般若心経をみんなで唱えます。

阿字観08

さあ、身も心も整えたら阿字観のはじまりです。目の前には、梵字の「阿」の文字が記された掛け軸が置かれています。
この「阿の字」を「観る」ことが「阿字観」の名前の由来。
手を組み、目を瞑るでもなく開でもない、半眼の状態で掛け軸の「阿」字を眺めます。

阿字観10
阿字観09

阿字観では「自分の呼吸を意識することが大事」と副住職。なぜ?
「座っている間に雑念が頭をよぎり、心に留まってしまうことがあります。それをダメだと思わず、思念をあるがままに受け止め、受け流してあげてください。そのためにも、自分の呼吸を意識し、数を数えてあげると雑念を受け流しやすくなりますよ」。なるほど!
チーンと澄んだお鈴の音とともに阿字観スタート。
案の定、煩悩の多い私の頭を雑念がぐるぐると駆け巡りはじめますが、導師の言葉を思い出して、「1、2、3、4…」と、心の中で懸命に呼吸の数を数えます。このとき呼吸は細く長く吐ききるように。すると自然に息を吸い込むことができます。

阿字観11

初めての阿字観。清々しい空間の中で、深く呼吸し、集中するうちに、自分の中にあった執着やこだわりなど、いろいろなものを少しだけ手放していく感覚になりました。

阿字観の後は、テーブル席でティータイム。
お茶とお菓子を味わいながら、阿字観の感想を話し合ったり、導師に質問して気づきを深めたり。この日、初めましての方とも和気藹々とお話しできたのも、心が穏やかになっているからかも。

阿字観体験について

【 開催日時 】*予約制
土曜日(月1回)14:00〜15:30
日曜日(月1回)10:30〜12:00
平 日 *ご要望に応じて予約時に日時を調整します。
*予約人数は会場の都合上、5名様〜15名様までとさせていただきます。
*土・日の開催日についてはカレンダーでご確認の上、3日前までに
 ご予約ください。
【 体験料 】2,000円/1名様(お茶とお茶菓子代を含む)
【体験の前に】
*阿字観を体験される方は、なるべく清潔でリラックスできる
 服装でお越しください。
*足を組んで座るため、スカートはご遠慮ください。
*足を組むのが難しい方は、椅子に座ってご参加いただけます。

お問い合わせ・お申し込み

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阿字観・写経・写仏の
ご予約はお電話にて承ります。
なお、体験人数は5名〜15名様までとさせていただきます。

TEL 0892 57 0417

[受付時間 8:00〜17:00]

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